栄光のゼッケン#34

さて。
こないだ整備したバイクの話でもひとつ。
キャブレターO/H&点検整備のため、スズキのバイク史に残るであろう、かの名車「RGV250Γ」が入庫しました。
RGV250Γ(以下、ガンマと呼びます)2型(R)の限定カラー、ラッキーストライクの当時物カウルで大切にされている物です。


型やモデルと少しややこしいので、ここで軽くガンマの説明です。
これが最初のRGV250Γ(VJ21A)です。それまでのRG250のカウルを一新した流線型の近未来的な見た目ですね。

そしてこれが2型。スイングアームの剛性が上がり、ますますレーシーな雰囲気です。
後期のスイングアームはまた少し形状が違うのですがそれはまた後で。

3型になると世間のレーサーブームも過ぎ去り、ゼファーをはじめとするネイキッドブームが到来した時代。
最後のガンマということもあり、スズキ市販者レプリカのノウハウをギュッと詰め込んだ完成系と言っても過言ではないでしょう。


そして今回の2型のガンマなのですが、これにも種類があります。L/M/N/P/Rとあるのですが、L=M=N/P=Rとおおまかに前期後期にわかれており、スイングアームの形状で見分けることができます。
↓前期のラキストガンマ。への字っぽいです。

↓後期のラキスト。櫓っぽいですね。


うんちくを書きつかれたのでサッサと進めましょう。
さすがに20年前の物なのでカウルをはずすのにも細心の注意が必要です。硬化したオイルゲージの付け根からオイルが漏れ出しておりました。
2000年以前のバイクに長く乗ろうとする方には、ゴム系部品の劣化は気付いた時にお早めに交換することをオススメします。

今の時代、2ストローク車は通勤には使いづらいですね。
乗らずに置いておくだけでもバイクは劣化します。定期的な点検と、天気のいい日にはバイクに乗ることが劣化を防ぎます。
タンク洗浄後、キャブレターをO/Hしてフュエルフィルターを咬ませました。

あまり外さない箇所なのでついでに汚れとサビを取り、ホース類とカプラー類に劣化防止のシリコンスプレーを塗りこみ組み付けです。


古き良きバイクにはずっと元気で走っていてほしいですね。
うち?うちはもちろん全バラ→部屋で組み立ての室内保管です。誰か出してください。